Beauty

寿之伸

2008年08月14日 00:38

お友達の結婚式が近づいてきて、

彼女が髪型を変えたいとゆーことで。。。

連れて行きました。ネコヘアー。。。。




「ウィーッス!」

「こんにちは~。」

僕と嫁のあいさつに、

「サヤカちゃん久しぶりだね~。」

と、ヨナさん。


ヨナさんチェックしてくれた~?」

風間ゆみえさん だっけぇ~?」

ヨナさんはいっつも、ホンワカ返事。

まー部活の後輩、もしくわ会社の部下ならイラっとするのだろーけど。。。

ヨナさんは生まれつきっぽいし、先輩だし、友人だから、まーいっか。って思える。


今回は、たまたま僕がブログで見つけたスタイリストさん、

風間ゆみえさんって方なんだけど、

うちの嫁も、その人のヘアースタイルにしてもらおうと、事前にヨナさんにお願いしていたのだ。


当たり前なんだけど、お客さんの髪に触れている時のヨナさんは超マジ!

飲みに行ったとき、トイレに行くとトイレットペーパーで体中グルグル巻きにして

「ミイラ~おれミイラ~。」と、

自分で言いながら戻ってくる、アンタッチャブルなヨナさんは、そこにはいない。


美容室に来ると、いっつも思う。

美容師さんって、素敵な仕事だなぁ~って。。





夏のある日のネコヘアー。

店の中で、煙草に火をつけて、ぼ~っと外の大降りの雨を眺めていた。

・・・・・・・今日は、もう閉めるか。

そう呟いて、閉店の準備。

すると、

突然ドアが開いて、ずぶ濡れの女の子が入ってきた。

「すいません、少しだけ雨宿りさせてもらっても大丈夫ですか?」

「ん~。。いいよ。」

ちょっとだけ、迷惑そうな顔をしながら、そう答える。

そして、

「ほいっ。」

っとタオルを貸してあげた。



そのまましばらく、閉店の準備。。

一段落して、外を見るとまだ雨は降り続けている。

思い出したように、先ほどの女の子を見てみると、タオルを貸してやったのにびしょ濡れのまんま。

「タオル使いなよ。風邪ひいちゃうよ。」

「あっ、はい。すいません。」

と答える。と同時に彼女が少しだけ顔をあげた。


目が真っ赤になっていた。

きっと泣いているのを隠したかったんだと思った。

だからタオルを使わなかったんだろう。。。

決して泣いているのではなくて、雨に濡れてしまっただけなんだと。。


「こっちにおいで。」

ヨナさんがシャンプー台の方に呼んだ。

「いいんですか?」

と女の子。

「暇だから、いいよ。」

とヨナさん。


シャンプーを終えて。

少しクセのある髪にドライヤーをあてる。

「少し切っちゃおうか?」

「・・・・・はい。」





気がつけば、雨もウソみたいに上がっていた。

店の大きな鏡に映っているのは、

スタイリングを終えて、目は少し腫れちゃったままだけど、

ホンの少し、大人になった女の子。


「また、おいで。」とヨナさん。


光が反射する水たまり。

その中を、女の子はピョンピョンピョンっと、ちょっと嬉しそうに帰っていく。

その背中を見送って。。。

煙草に火をつける。



・・・・・・晴れちゃったねぇ。。。

と呟いて。

本日二回目の開店準備。






そんな事があったりもする、

素敵な仕事。


今回もうちの嫁は大満足。ありがとうございました。




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