お友達の結婚式が近づいてきて、
彼女が髪型を変えたいとゆーことで。。。
連れて行きました。
ネコヘアー。。。。
「ウィーッス!」
「こんにちは~。」
僕と嫁のあいさつに、
「サヤカちゃん久しぶりだね~。」
と、ヨナさん。
「
ヨナさんチェックしてくれた~?」
「
風間ゆみえさん だっけぇ~?」
ヨナさんはいっつも、ホンワカ返事。
まー部活の後輩、もしくわ会社の部下ならイラっとするのだろーけど。。。
ヨナさんは生まれつきっぽいし、先輩だし、友人だから、まーいっか。って思える。
今回は、たまたま僕がブログで見つけたスタイリストさん、
風間ゆみえさんって方なんだけど、
うちの嫁も、その人のヘアースタイルにしてもらおうと、事前にヨナさんにお願いしていたのだ。
当たり前なんだけど、お客さんの髪に触れている時のヨナさんは超マジ!
飲みに行ったとき、トイレに行くとトイレットペーパーで体中グルグル巻きにして
「ミイラ~おれミイラ~。」と、
自分で言いながら戻ってくる、アンタッチャブルなヨナさんは、そこにはいない。
美容室に来ると、いっつも思う。
美容師さんって、素敵な仕事だなぁ~って。。
夏のある日のネコヘアー。
店の中で、煙草に火をつけて、ぼ~っと外の大降りの雨を眺めていた。
・・・・・・・今日は、もう閉めるか。
そう呟いて、閉店の準備。
すると、
突然ドアが開いて、ずぶ濡れの女の子が入ってきた。
「すいません、少しだけ雨宿りさせてもらっても大丈夫ですか?」
「ん~。。いいよ。」
ちょっとだけ、迷惑そうな顔をしながら、そう答える。
そして、
「ほいっ。」
っとタオルを貸してあげた。
そのまましばらく、閉店の準備。。
一段落して、外を見るとまだ雨は降り続けている。
思い出したように、先ほどの女の子を見てみると、タオルを貸してやったのにびしょ濡れのまんま。
「タオル使いなよ。風邪ひいちゃうよ。」
「あっ、はい。すいません。」
と答える。と同時に彼女が少しだけ顔をあげた。
目が真っ赤になっていた。
きっと泣いているのを隠したかったんだと思った。
だからタオルを使わなかったんだろう。。。
決して泣いているのではなくて、雨に濡れてしまっただけなんだと。。
「こっちにおいで。」
ヨナさんがシャンプー台の方に呼んだ。
「いいんですか?」
と女の子。
「暇だから、いいよ。」
とヨナさん。
シャンプーを終えて。
少しクセのある髪にドライヤーをあてる。
「少し切っちゃおうか?」
「・・・・・はい。」
気がつけば、雨もウソみたいに上がっていた。
店の大きな鏡に映っているのは、
スタイリングを終えて、目は少し腫れちゃったままだけど、
ホンの少し、大人になった女の子。
「また、おいで。」とヨナさん。
光が反射する水たまり。
その中を、女の子はピョンピョンピョンっと、ちょっと嬉しそうに帰っていく。
その背中を見送って。。。
煙草に火をつける。
・・・・・・晴れちゃったねぇ。。。
と呟いて。
本日二回目の開店準備。
そんな事があったりもする、
素敵な仕事。
今回もうちの嫁は大満足。ありがとうございました。